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ヌズーフ 魂、水、人々の移動のtdswordsworksのレビュー・感想・評価

3.4
終始、少女ゼイナの視点で話が進む。彼女が関わらない場面も(一度だけ例外があるが)彼女は覗いているし耳をたてて聞いている。

抑圧の中で自由を想像し、解放に顔がほころぶ母子がまぶしい。ゼイナの「想像する力」は、父と母がそれぞれのやり方で彼女を守っていたからこそ身に付いたものであるはずで、それを想うと何かハッとするのである。
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