怪人と闘って地球を守る戦隊タバコ・フォースがチームの団結を深める為にキャンプをすることになり、そこで怖い話を語り合うお話
予想していた方向性と全然違う映画で爆笑。カンタン・デュピュー監督のシュールなヒーロー映画と聞いていたけど、まさかの映画の半分以上は本題から逸れた「怖い話」の部分で構成された、言わば『デカメロン』形式のオムニバス映画。「怖い話」の部分は決して本筋であるタバコ・フォースの話と繋がることはなく、ただ「怖い話」として消化されるのが潔い。カンタン・デュピュー監督らしい荒唐無稽なシュールギャグが本題のタバコ・フォースから「怖い話」まで詰め込まれており、半ば映画としては破綻しているようにも感じられるが、しかしこの破綻した構造それ自体が普通に面白い。
尚且つラストの締め方も見事で（あのラストカット！）、まさか世界の終わりを題材にしたシチュエーションであそこまでエモいシチュエーションを見せつけられるとは思わず...
『ディアスキン』に並んで好きな作品！滅茶苦茶面白かった！
