理想の田舎暮らしは地獄だった…
東京国際映画祭グランプリ受賞作品。
スペインの村に移住してきたフランス人夫婦は村の風力発電建設を巡ってもともとの住民と揉めてしまい嫌がらせが始まる。
テーマは凄い良かったのですが138分は長すぎました。体感3時間ぐらいに感じました。村の閉塞感の雰囲気はマーティン・マクドナー監督の『イニシリン島の精霊』と似てますがあちらは109分に抑えてぐいぐいストーリーに引き込んでいくのに対してこちらは途中何度もだれました。マクドナー監督やっぱり優秀なんだなぁ…とこの映画を見てて思いました。後半の娘とのくだりは全部カットでも良いのでは？と思います。ただ、時系列を敢えて説明しない撮り方はとても良かった。よりミステリアスな仕上がりになっていると思う。
もともとの住民の気持ちも分かるよなぁ…貧しいから風力発電の補償金で生活を豊かにしようと思ってたら移住2年の外国人のインテリ夫婦に反対されて計画頓挫するんだから。自分がこの村の住民ならこの夫婦とは口聞かないと思う。
2023年107本目
