げんげん

哀れなるものたちのげんげんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.4
意外に面白かった。予告がつまらなさそうだったし2時間超えだし、この監督にそこまで思い入れがなかったので劇場スルーしてしまったが公開年に見れてよかった。

かなりブラックな童話って感じでした。エログロが苦手な方にはおすすめしません。ベラが自由を求めて旅立つカラーパートになってからかなり面白くなった。しっかりした演出と演技があればこんなムカデ人間のようなB級の設定でも上質な映画になるのは驚き。ちゃんと「めでたしめでたし」で終わるラストも童話っぽくて好きです。

予告を見た時のエマストーンはなんか賞狙いの演技で嫌だなぁと思っていたのですが、予告に出てこない、外に出て知性を身につけていくところからの演技が本領発揮だなぁと感心した。90年代女優全盛期のジョディ・フォスターの貫禄まできてると思う。

2024年43本目
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