Kaz66

理想郷のKaz66のレビュー・感想・評価

理想郷(2022年製作の映画)
3.5
んー、なんだろう…
期待のハードル上げすぎたかなぁ…。
東京国際映画祭で絶賛&3冠!
(早く観られた)映画ライターさんや欧映画好きの方々のレビュー(熊本はおよそひと月遅れで上映)、ロドリゴ・ソロゴイェン監督の前作「おもかげ」がとても美しい映画だったこと…、などが僕の気持ちをワクワクさせてました。
ところが映画は“ワクワク”とはほど遠い…、実際に起きた事件をベースにした“リアル”な人の醜さ/都会vs田舎/教養があり生活に余裕のあるヨソ者vs閉鎖的で貧困な村の住人といった“格差・断絶”を描くものでした。
『理想郷だと思ったその土地は地獄でした』という副題コピーが示す公開時の邦題よりも、映画祭の時の原題「ザ・ビースト」の方がしっくりくる、同じ人間でありながら(育った環境・境遇で)“別の生き物”としての相入れなさに辟易する、只々ダークな映画でした。
後半は“尊厳とか愛の深さが成すもの”みたいなものを描こうとしてるのだろうというのも分かりますが、そこまでする意味があるのか?と僕には理解できない流れでした。
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