このレビューはネタバレを含みます
うーん、単純な復讐劇に終わらない後を引く陰鬱な終わり方。圧倒的に問題があるのは先住者ではあるんだけど、移住してきた主人公家族も都市生活者的なリベラルな雰囲気があり、先住者の鬱屈した気持ちにあまり寄り添えていないように感じる。決して分かり合えない分断。だからと言って嫌がらせや殺人を犯していい訳ではないんだけど、分かりやすく溝は一層深まっていく。娘が泊まりにくるシークエンスで感じたのは、家族を陰ながら支えていたのは母だったということで、改めて母強しというのを感じる作品でした。