ストローカーエース

こんにちは、母さんのストローカーエースのレビュー・感想・評価

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
3.3
本作に登場する路上生活者のイノさん(田中泯)は山田洋次監督の分身であるのかもしれない。
自分を貫き世間に抗いながら生きる。

山田洋次監督はほのぼのとした庶民を描きながらこの時代に生きる我々の矛盾について観客に問いかける。みなさん、これで良いんですか?もっと違う生き方はありませんか?大切なものは何ですか?

残念ながら、今回は物語に古さを感じる。リストラ問題はかなり昔に散々と描かれた題材。原作があるので致し方ないのかもしれないけれど。
とは言え、90歳を超えてまだまだ元気な山田洋次監督。次回作品も期待しています。