山田洋次監督作品て、若い時に見ても(特に寅さん)ジーンと心に打つものがあったけど、やっぱりこの歳になって鑑賞すると、より深く心に沁みてくるものがありますよ😌
ちょっとあらすじ
アキオは1人で亡き夫の店を細々と継いで商いをしてる母親の福江の元にひょっこり現れる。福江の家に一人娘のマイが居候しているかもしれないと別居中の妻から聞かされたアキオは様子を伺いに来る。しばらくぶりの実家。父と反りが合わず、社会人になってからほとんど寄り付かなかった。
その父も亡くなり、福江は1人で寂しく過ごしているのではないかと思っていたが、店やボランティア活動やらと、人の出入りが多く賑やかに生活をしていた。
娘から聞かされた、自分の知らない母の一面を知り、戸惑いを覚える。
仕事にも家庭にもストレスを感じていたアキオ。母親にまでモヤッとさせられたアキオだったが…。
アキオがひょろっと尋ねてくるシーンで、驚いた母親だったけど、
自分をわざわざ尋ねて来てくれた息子に、ぱーっと満面の笑みを浮かべて迎えた福江さんの表情がなんとも良い。「うんうん、わかるわ〜」普段全然家に来ない息子が、「今近くなんだけど行っていい?」なんて急にLINE来るだけで、嬉しいものです。ってそんな小さな人の気持ちとかも拾って描いてくれるのも山田洋次監督なんですよね〜。
普段は通り過ぎてしまうような人物に対しても、その人の見えない人生までも、こちらに考察させて、興味を持たせる。
今作は下町を舞台に、老いらくの恋と、それに戸惑う息子の心情がうま〜く描かれていて、とても心に沁みてしまいました。
山田洋次作品は、喜怒哀楽に加え色っぽさも感じます。
私もまだまだ元気に生きていけそうな気がしました😊