現実逃避や喪失の物語。（恐らく）

ラスト
劇伴の曲調が突然変わり身構えていたら…
心の中で思わず「えぇっっっ？！」
（ジャンルなに？）

独特な作品です。

勝手にベテラン大女優が年齢のせいで役を降ろされ、俳優の夫は若い女優にうつつを抜かす…『愛の疑問』とばかり思っていたのだが、
鑑賞後に見るとそんなあらすじはどこにも書かれていないし、勿論そんなストーリーでもなく、何故そう思い込んだのかは疑問。

映画批評月間

追記
意外と後から、なんかあのカット良かったなぁ、とか思えたので、何気に凄い作品なのかも。

光に金もかけられないビデオ撮りののっぺりとした安い映像を見て、はじまって五秒でこれはダメだろと察した正しい判断。孫でもないのにそのなにもかも退屈な老人の朦朧としたやりとりを見届けなければならない90分の受難。老いた作家が老いた人物を決まった画に棒立ちのまま配置して「男はどうだとか女はどうのこうの」と時代遅れのくだらない戯れ言を吐かせる無限地獄。中盤の見ているのが恥ずかしくなるダンスのくだり、老人が若者にすり寄り無理した挙げ句の大惨事。まあよくある。
バカみたいに大仰な音楽含めて笑わせようとしているのか本気なのか分からないラスト(オチ)が異様、インテリ気取った物静かな老人が突然叫びだしたみたいで怖かった。こんな映画を作り手のエゴから勝手に捧げられたダグラス・サークが一番の被害者。

• #第４回映画批評月間

(現時点で)フランス以外公開されてないようだ。それもわかる気もする。
息子の健康状態と仕事の心配、苦悩から逃避しようとする女優の姿を映し出す。

ほとんどが会話劇、人物に固定されたショット、事前情報なしで観たので一体なんの話だ？と前半は掴みづらかったが、そういう話か。

夫の愛人に主役を譲り、キャリアに悩みつつも息子の状態を心配して田舎に帰る。

都会の喧騒としがらみから解放され、苦悩もなくなり穏やかな日々が送れるのかと思ったら。

最後の最後、音楽が仰々しくて、あのセンスはちょっとどうなの…と思ったが、あそこが決定的な場面だからそうしたかったんだろうね(しらんけど)。

エンドクレジット前の一文で制作意図の一部がわかる。

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• #TV舞台映画人映画_みむさん