このレビューはネタバレを含みます
非常に私好みの作品でした…！！！
雪景色の中、最後までジト〜ッとしているタイプのミステリーです。派手な作品ではありません。
犯人が誰なのか？犯行動機は何なのか？最後にきちんと結末が描かれるまで、ずっとぼんやりしていて確証が持てませんでした。「大体こういうことだろうな」というのはあるのですが、自信がない…。
カルト要素まで入ってくるので、そもそも話をきれいにまとめることができるのか？ファンタジーになってしまうのでは？という不安も…。
（個人的にカルト要素はとても好きなのですが、どうしても話のまとまりが犠牲になるイメージがありまして。ミステリーには特に持ち込んではダメなのでは？と思っていたので…）
それに加えて、「え？ここまで来てまた新たな怪しい人物が？！」という流れが2・3回あります。さらに分からなくなるし、不安が募る…（笑）
なんですが！最後は「なるほどな」という犯人と理由に収まるんですよね。
カルト要素を入れても、現実的なオチにできるんだ！と。
これだけでも十分なのに、最終的にランドーが……！？
これも思い返すと、きちんと「なるほどなー！」となるように作られていました。単にドレスで喜ぶ娘の思い出かぁと、全く気にしていませんでしたよ〜！
ランドーの件は、ヒントがヒントだと分からないように散りばめられていたように思います。
とにかく、私個人としては最高でした…！
