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梟ーフクロウーのmasososoのネタバレレビュー・内容・結末

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

前情報なく、なぜかこのポスターデザインに強烈に惹かれて見たかった作品。
ホラーが苦手な自分がどう考えてもホラーテイストなデザインになぜ惹かれたのかわかんない。

ビビりながら見たけどこれは見にきて大正解だった。
昔話を現代エンタメ風に昇華させた感じ。ところどころ大仰な演出はあるけどこの映画の本質ではないな。
イメージするところは流行りの「薬屋のひとりごと」の世界観。ポスターに惹かれた口だけど興行的にはあれ絶対失敗だろ、敬遠する人いるって。

盲目の鍼師として宮中に召し抱えられた主人公だけど、実は明るいところでは全く見えないが暗所ではわずかにものを見ることができるという設定。
そしてその秘密に気がついた世子との交流の中で語られる言葉。

卑しい身分の自分は目を背けること、見ぬふりをしなければ生きていけない。
位の高い世子は正しく物事を見るから心を痛めて病んでいる。
見えぬふりをするな、目を開いて生きていけ。

この台詞がしっかりと主人公の葛藤だったり行動の動機として効いてるのが素晴らしいし、作品の柱になってるからメッセージをぼやけさせない。伝わってくる。
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