もうちょっとやそっとのCGじゃ観客が驚かない時代にどうやって「猿の惑星」を撮るのか──。そんな課題としっかりと向き合いながらストーリーに取り組んだ様子が伺える作品でした。
３部作の１本目ということで消化不良な点はどうしても残るものの、猿と人間の関係性について「なるほどそうきましたか」と思える工夫が凝らされていた点は高評価。エンディング10分はなかなかにゾクッとさせられるものがありました。
また、「オープンワールドのゲームっぽいな」ということを強く感じました（特に猿たちだけで放浪するシーン）。監督が比較的若い世代の人ということもあってか、今後こういう気持ちを抱く作品も増えて来るのかも。
