このレビューはネタバレを含みます
新主人公とのことだったので、
シーザー三部作は未鑑賞で観てしまった。
実際観てみると、かなりシーザーの話しが出てきて、今作もシーザーへの思い入れが観客に必要な感じがビシバシする…
今後、前作を見たら評価も変わるかもしれないけど、
現時点での感想を書くと…
オープンワールドゲーム「猿の惑星」を観てる感覚がすごい…!
(もちろん、そんなゲームは知らない)
ゲームとしては、めちゃくちゃ良い!最高!
相棒は鷹で、武器はナイフから始まって銃とかの近代兵器も手に入りそうだし、
田舎者が村を初めて出て、エイプ、人間、いろんなキャラと出会ってくのも良いし、
旅するうちに遭遇する、失われた高度文明の遺産もアツい。
ミニクエストとかすごいやりたい…!
ただ私が映像作品に求めたいストーリーへの没入感やカタルシス自体はあまり感じられず…
映画としてはうーんとなってしまった。
ノアは、通過儀礼とか集落の一員としての人生に向き合ってたところを
村が襲撃され父を亡くし、母、友人、村人全員が連れ去られる。
否応なくの旅立ちで、外の未知の世界に対峙しなければいけない。さらに自分も捕まった先には、奴隷にされた村人たち。
めっちゃかわいそう…!!
ジャンプの主人公かなってくらい、
かわいそうな目にあってるのに、映画ではサラッとした語り方。
今作の悪役、プロキシマスにしても、
ローマ史を学ぶインテリエイプが奴隷を発明して、国を作ろうとしてる。
その原動力は人間への恐れと進化することへの熱望。
すごく味わい深いキャラになりそうなのに、その仄暗さもあまりフォーカスされてない。
全体的に、これはPART1じゃなく序章ですよね?みたいな、ライトな感じに見えてしまう。
つくりかたによっては、すごく面白く作れそうな感じもあるだけに、もったいないなと思ってしまった。
語りたい構想やシーンがもりもりで、適切に削れないまま映画一本の中に押し込んで、肝心のとこも薄味になっちゃったようにも見える。
幼なじみ三人組はずっとかわいかったから、
そこはすごく好き。