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猿の惑星/キングダムのmauchanのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

新主人公とのことだったので、
シーザー三部作は未鑑賞で観てしまった。

実際観てみると、かなりシーザーの話しが出てきて、今作もシーザーへの思い入れが観客に必要な感じがビシバシする…

今後、前作を見たら評価も変わるかもしれないけど、
現時点での感想を書くと…

オープンワールドゲーム「猿の惑星」を観てる感覚がすごい…!
(もちろん、そんなゲームは知らない)

ゲームとしては、めちゃくちゃ良い!最高!
相棒は鷹で、武器はナイフから始まって銃とかの近代兵器も手に入りそうだし、
田舎者が村を初めて出て、エイプ、人間、いろんなキャラと出会ってくのも良いし、
旅するうちに遭遇する、失われた高度文明の遺産もアツい。
ミニクエストとかすごいやりたい…!

ただ私が映像作品に求めたいストーリーへの没入感やカタルシス自体はあまり感じられず…
映画としてはうーんとなってしまった。

ノアは、通過儀礼とか集落の一員としての人生に向き合ってたところを
村が襲撃され父を亡くし、母、友人、村人全員が連れ去られる。
否応なくの旅立ちで、外の未知の世界に対峙しなければいけない。さらに自分も捕まった先には、奴隷にされた村人たち。
めっちゃかわいそう…!!

ジャンプの主人公かなってくらい、
かわいそうな目にあってるのに、映画ではサラッとした語り方。

今作の悪役、プロキシマスにしても、
ローマ史を学ぶインテリエイプが奴隷を発明して、国を作ろうとしてる。
その原動力は人間への恐れと進化することへの熱望。

すごく味わい深いキャラになりそうなのに、その仄暗さもあまりフォーカスされてない。

全体的に、これはPART1じゃなく序章ですよね?みたいな、ライトな感じに見えてしまう。

つくりかたによっては、すごく面白く作れそうな感じもあるだけに、もったいないなと思ってしまった。

語りたい構想やシーンがもりもりで、適切に削れないまま映画一本の中に押し込んで、肝心のとこも薄味になっちゃったようにも見える。

幼なじみ三人組はずっとかわいかったから、
そこはすごく好き。
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