Marian

猿の惑星/キングダムのMarianのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.8
IMAXにて鑑賞。
前3部作の続編として、前作から数世代経った世界を舞台にしてスタートした本作。マット・リーヴスの2作品が特に好きな私としては、オープニングのシーンから大感動。
前3部作の主人公のシーザーの偉業っていうのが本作でも重要な意味を持っていて、主人公側も悪役側もシーザーの正当性を持ち出すのが興味深かった(シーザーは本当に偉大です)。
新たなシリーズの幕開けということで、世界観の構築、キャラクターの紹介、今後の見通しの提示などやることが多かった本作だが、どれも上手くこなしていた印象。特に世界観の構築は超一流(シリーズNo.1級)で、前作から時間が経っているので、人間が作り上げた都市が荒廃している様とか、エイプの権威主義的な社会像とかが非常に良かった。
逆に、マット・リーヴスの2作(DawnとWar)と比べると、倫理的な複雑さやキャラクターの個性は少し欠けていた印象。
それでも、前3部作はアンディ・サーキスの圧倒的な演技力が際立っていたけど、アンディ・サーキス演じるシーザー無しでも十分に楽しめるシリーズであることを証明したと思う。なかなかの良作。続編が楽しみ。
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