23日にキネマ旬報シアターにて鑑賞。
これはトンデモない作品だ...
自然への畏怖が詰まった、繊細でドラマチックで恐ろしい作品。
鑑賞中は、自然音の使い方とか、含みのあるショットとか、急に切れるサントラとか、花ちゃん役の子役のちょっとだけ陰を纏った雰囲気とかに感銘を受けながら観てたんだけど、そんなの全部吹き飛んでしまった。
あとあのサントラ、本当に悲劇的で美しすぎる。
『ノマドランド』っぽく自然の素材を生かすカットが多い作品なんだけど、脚本の力によって観客が自然と調和することを許さない、間違いなく今年一番前衛的な映画。
目の前のスクリーンで紡がれてた物語が急に観客に投げ出されたって感じ。濱口監督に脱帽。
大傑作。
