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猿の惑星/キングダムのKAZUMASAのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.7
猿の惑星新3部作の続編にあたる今作。

続編といっても200年後が舞台なので繋がりは最小限。

映像面は前作と比べて更に進化していて世界観の構築素晴らしかったが内容はマット・リーヴス版には及ばない。

マット・リーヴスは社会的ネットワークテーマとエンタメの融合形とても上手い監督で新世紀や聖戦記では戦争原理やトロッコ問題をエンタメと融合させ巧みな演出で描いた。

しかし、今作は奴隷制や人種差別といったテーマはあるものの主張も弱くエンタメにかなり寄っている。
かといってエンタメ的に新しさがあるわけでもなく主人公のノアもシーザーと比べてキャラが弱いのでそこも前作より劣っている。
約2時間半の上映時間の長さも活かしきれていない。
正直何故今更新作を作ったのかと疑問を覚えずにはいられない。

散々煽られていたラストの衝撃も予想の範疇なので特に驚きもしなかった。

ウェス・ボールは世界観の広げ方は上手いので今作の評価を覆してくれる続編を作ってくれることを期待してます。
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