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猿の惑星/キングダムのTenKasSのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
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あまりにもオーソドックスな英雄譚をベースにゲームで死ぬほどみたことあるポストアポカリプス風景が重なって紡がれる物語は、猿のパフォーマンスキャプチャに見慣れたこともあり流石に目新しさがなくてしんどい。(145分が本当に長すぎる)
人間と猿人が手を携えて頑張るような話じゃなかったのは当たり前だが大変よく、最後にノアを前にしてピストルを隠し持ったメイはよかった。しかしその後シーザーのシンパの印を両手で受け取るのは演出的に詰めが甘いんじゃないの?と素人ながら思う。高低差を活かした画面作りなど全体的に知性は感じるものの、まるで緊張感がないゆるゆるな映画。故郷を失ってもまた集まればその民族はその固有性を再び持つに足り得る…ってのはディズニーは好きそうだなぁと思いつつ、『マンダロリアン』で同じことやってたなと気づいた。うーーん…。なんか音楽がところどころジョン・ウィリアムズのバッタモンみたいで苦笑い。
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