猿の惑星は前作の聖戦記で完結したものと思っていたら、まさかの正統続編。
シーザーが永遠の眠りについてから、約300年後の地球。
エイプ達、イーグル族は集落を作り平和に過ごしていた。
過去の人類達の叡智の詰まった貯蔵庫を開けるため、暴君プロキシマスは他の集落を襲い、猿たちを奴隷化していた。
イーグル族の村も襲われ、ノアは仲間を救うための旅に出る。
ストーリーはわかりやすくて、CGも申し分無し。
300年後の野生化した人類に違和感は覚えるものの(そんなに退化する?)、猿たちが人類を追いやり狩るシーンは、オリジナルの2作目を思い起こさせる。
賢いオランウータン、ラカの思慮深さによってノアとメイは距離を縮め、仲間と認識するが、人間であるメイは目的を果たすためゆえといった強かさを垣間見せる。
メイがノアを訪ねるラストシーン。
後ろ手に隠した物が、猿の惑星の新・旧シリーズ通してのテーマを見ている側にぶち込んでくる。
猿と人間だけじゃない。
同じ種族である我々もその背中の後ろに隠し持ったものを捨て去って、両手を広げてお互いをハグすることが、いつまでたってもできないでいる。