BSOL子

カラヴァッジオのBSOL子のレビュー・感想・評価

カラヴァッジオ(1986年製作の映画)
2.9
絵を見ているのか、と思うと人物が細かく震え、映像だと気付く。
そう錯覚するほど、カラバッジョの絵画が写実的だということが逆説的に体感できる。

デレクジャーマンの願望が投影されたバイセクシャル設定はいまいちだったが、蒸気船の音、バイク、ジャズといった現代の小物が同居する演出はなかなか面白かったです。
カラバッジョの傑作「マタイの召命」もキリストが古代の衣服なのに対し、マタイたちは当代の服を着ているという、異なる時代の同居があるのでそれを意識したのかなあ。わからんけど。
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