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あしたの少女のamaguのネタバレレビュー・内容・結末

あしたの少女(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

あなたのせいでみんなが苦しくなるとかお前のせいで後輩たちが困るとか、そういう連帯責任論を押し付けて圧力かけてくる人たちに板挟まれたらそりゃどこにも行けなくなる。そこに家庭が裕福じゃなくて親を困らせてはいけないとか自分の将来に他に道がなさそうな不安も相まって、もうこの世界に希望がもてなかったら。
あんなに生き生きと踊る元気な彼女を潰すことが社会にとって利益になるわけないのになぜこんなことになるんでしょうね?
どこにいってもみんな競争とノルマに自分や家族の生活をかけられているからそこに乗っかるしかなくて、一体誰のための仕事なのかわからないまま、どこまでいっても責任を取る人がいないことへの無力感。
ペドゥナの序盤と比べて終盤には彼女の勢いまで失われいってサインにも活力がなくなり、でも寄り添う眼差しみたいは加わっていって演技さすが。
あしたの日本の少女でもあるし、彼女は私や娘かもしれないと思える話だった。
工場の先輩の彼よかった。どうかそんなに嫌な目にあわないで、なにかあったら刑事に話して、自分を大事にできますように。
素晴らしい映画。
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