【チャイナ・シンドローム】
Netflix新作、珍しやオランダ製ハッキング&アクション&『スピード』!んが風味はファストフード。『ウォー・ゲーム』(1983)など思い出す。ヘヴィな事件なのに軽チャーっぽい。
冒頭、自称16歳の天才美少女ハッカーが、ベテランオヤジと組むハッカー版『レオン』みたいになりそうと期待した。お、あんまりないネタかもと。
…が!そこから10年後に飛び…え!あの美少女、ドコ行ったの!?まさかこのヒロインが同一人物って…交通事故とかで顔、変わっちゃった!?ショック!サヨナラ、見続けるチカラ…。
その後は、この語りだと他人事の連続で、最後まで惹かれず、1.5倍速見でも充分でした。
オランダならではの味が出るかな?と思ったがそうでもない。そんな中、ラスボス設定だけはちょっとびっくり。堂々としたもんだ。あまりメジャーと言えない、オランダエンタメだからこそ使えたネタだろうか。
“チャイナ・シンドローム”とは、中国まで“筒抜け”となる恐怖を指していますが、ココではその最新型(笑)が描かれます。まあ、荒唐無稽にデフォルメしてあるものの…現実に起きている事件からしても、あり得そうだから、オソロシイ。
最近、オランダでは“ニセ署事件”なども起こり、アチラに疑いの目を向けている人が多い…という土壌だから成り立ったアイデアだろうか。生々しいです。
『スピード』編は、ヘン!どう考えても、ハードとして止める仕組みは付いてるでしょ。ハッカーの優劣って問題じゃない。その外側。リスクヘッジされていないなら、システムではなく、制作者の脳の欠陥に依るものでしょう。
バカバカしくてもいいから、ひとつ“ヌキどころ”が欲しかったですね。ダッチワイフで顔認証したら通っちゃう作戦とか。国辱ネタだからダメ?
<2022.11.3記>