叡福寺清子

NOCEBO/ノセボの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
3.5
キラージーンズに続くファストファッションの闇を描いた本作.たぶん違うと思いますが,熱帯地域のねっとりとした空気感漂うイヤホラとしてはなかなかに良い感じでございました.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
本作を1行にまとめるとただの家政婦だと思ったら実は・・・系ホラー.そーいやぁホラーでこのパターンってなんかあったかしらと考えましたが,ちょっと出てこない.『スペル』とかになるのかしら.
極東の日本人から見ても,「なんかよくわかんないよね」な東南アジア土着の風習や信仰.本作は民間療法もプラスされて,ビックリするくらいにカオスな状況に追い込まれるのが,我らのエヴァ姐さん.姉さんじゃなくって,姐さんってとこがポイントです.精神的にジワリジワリと追い詰められては,さすがのエヴァ姐さんも息も絶え絶えでございます.馴れの問題とはいえ,睡眠時に呼吸用保護具を実装しなきゃならないの大変です.

そんな感じで,ホラー要素は大変満足でございましたが,物語,特にアグネスの目的については,こなれた方には早々と察しがつくレベルでそこはちょっと残念でしたが,大変イヤァな,そして悲しい結末でしたの呼延灼は満足いたしました.

蛇足とは存じますが,最後に一言.字幕ではノミとなってましたが,あれはどうみてもダニだと思うのですが,フィリピンにはダニみたいなノミでもいてるのかしら.