トマトマト

NOCEBO/ノセボのトマトマトのネタバレレビュー・内容・結末

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり微妙だと感じた。というのもファストファッションへの警鐘とホラーの相性が悪すぎると思ったからだ。気になることは2点ある。
1. 遠い異国への関心
正直、日本であれ欧米であれ、遠い国の生活に注意を向けて、日々の便利な生活を制限すること、それを多くの国民が行うこと、それは難しいことだと思う。この時に重要なのは、相手も同じ人間なのだ・そこには我々と同じ感情や生活があるのだという、共感に近い意識を持つことだと思う。この映画の中でダイアナのフィリピンでの生活に関する情報は不足していたと思う。結果的にダイアナの人間的な側面が充分には感じられなかった。
2. 呪術というツール
ダイアナは最終的に呪術による復習を成し遂げた。ホラーとしては最高(超怖い)、でもファストファッションへの警鐘としては最悪。こんなことができるフィリピン人と人間的な交流を持とうと思えるだろうか?これでは恐怖による分断が進むばかりでむしろ逆効果なのではないかと思う。