ちょうど中島らも氏の「ガダラの豚」を読んだところだったので、この呪術的な世界がしっくりきました。
呪術や呪いと聞くと、なにか原始的なものであるとイメージしますが、古今東西で行われているものであり、キリスト教における祈りと本質的には同じです。
つまり、今作におけるダイアナの呪いと、クリスティーンの唱える“ラッキーシューズ”という願掛けは同じものと言えます。
呪いとはある一定のコミニティーにおいて、実に強力な効果があると信じられ、恨みを買うことなく生活することを是とするようになります。
間違ったことをすると呪われるぞ、というのが社会を健全に維持する通念となるわけです。
ノセボによる効果というのは、十分に考えられる現象かと思います。映画を見終わってからノセボを調べてみてください。納得できるはずです。