2025-91
舞台:🇮🇪ダブリン
年代:過去→8ヶ月後
“目には目を、寄生には寄生を。”
「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督が、幸せの絶頂にいた家族が恐ろしい怪異に見舞われる姿を独特の世界観で描いたホラー。
主人公クリスティーンを「007 カジノ・ロワイヤル」のエバ・グリーン、夫フェリックスを「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、謎の乳母ダイアナをフィリピン出身のシンガーソングライター、チャイ・フォナシエルが演じた。
●あらすじ
ファッションデザイナーのクリスティーンは、夫フェリックスや幼い娘ボブスと共にダブリン郊外で順風満帆な生活を送っていた。ある日の仕事中、彼女はダニに寄生された犬の幻影に襲われる。8カ月後、クリスティーンは筋肉の痙攣や記憶喪失、幻覚などを引き起こす原因不明の体調不良に悩まされていた。そんなクリスティーンの前に、彼女を助けに来たというフィリピン人の乳母ダイアナが訪ねてくる。雇った覚えのないダイアナを不審に思うクリスティーンだったが、ダイアナは伝統的な民間療法で彼女の不調を取り除き信頼を得る。クリスティーンは次第に民間療法にのめり込んでいくが、それは想像を絶する恐怖の始まりだった。
フィリピン人超能力者の逆恨みにより一家が崩壊する胸糞ホラー。
ファッションデザイナーのクリスティーンは自分が関わっているファッションショーの最中、1本の電話を受けとる。
「…複数の遺体が発見された?」
等間隔で鳴り響く不吉な木管の音をバックに何かしらの凶報を知らされる。
と、次の瞬間、目の前にダニだらけの病気の犬が現れる。
そして身体をブルブルさせ、飛んできたダニにクリスティーンは寄生されてしまう。
場面は変わり8ヶ月後。
顔色も悪く、睡眠時にシーパップをつけているクリスティーンが映し出される。
どうやらあれからずっと体調不良が続いているらしい。
そこに突然現れたフィリピン人のダイアナがクリスティーンの家にヘルパーとして住み込みで働くことになる。(クリスティーンは記憶障害のせいで自分でヘルパーを頼んだことを忘れていたと思った。)
序盤の時点で、ダイアナが来た理由の凡その予想はついており、クリスティーンがどんな酷いことをしたのかを気にしながら見ていたが、「え、これただの逆恨みじゃね?」となる間抜けな真相だった。
クリスティーンは工場見学に来た際に「Tシャツの生産量を1時間に25枚から30枚にして。」と言っただけで、目に余るような悪事は働いていない。
また、本来連れてきてはいけないはずの子ども(ダイアナの娘)に対しても注意することなく、「可愛い子ね」と一緒に写真も撮ってたりしていて、ダイアナからしたら寧ろちょっと印象良くなるはずなんだけどな。
工場の火事の原因は、劣悪な労働環境を見過ごしたとはいえクリスティーンは直接関係ないし、なんならそのことを忘れずに未だに罪の意識に苛まれてるって普通に良い人だと思うんだけど。
そもそもダイアナがルールを破って勝手に職場に娘を連れてきてるわけだし(おまけに子供のワガママに付き合って仕事に遅れてくる)、自分のことは棚にあげて呪術を使って復讐って酷すぎないか?
その能力を使ってお金を稼いでいれば今より豊かな暮らしはできるだろうし娘を劣悪な職場に付き合わせる必要もないのにな、とダイアナの行動が逐一理解できなかった。
一家洗脳モノという側面から見ても、パチモン占い師やパチモン霊媒師と違ってダイアナは本当に超能力を使えるというのも逆にこの図式じゃインパクトが弱い。
そしてジャケ写がまさかの大嘘w
ヒナを体内で飼ってるのはダイアナとクリスティーンの娘ボブスなのに、なぜかジャケ写ではクリスティーンの口からヒナが出ている笑
久々に嘘っぱちのジャケ写を見れて逆にテンション上がってる
妻を心配しているだけなのに、妻からも娘からも嫌われてしまうマーク・ストロングがただただ不憫でした。
【memo】