このレビューはネタバレを含みます
ホラー感は思っていたより薄め。観ているあいだは映画「エスター」ほど理不尽ではないですが、AI搭載の子供ロボットの暴走を見せられる。という映画でした。
きちんと張っている伏線。というより予定調和をしっかり回収していくミーガンは容赦ない。徹底的な保護者+自衛を考えれば当然こうなるだろうけども。いやそれにしては爪が甘すぎる気がする。異常に気が利いて強いだけの子供だった。
ミーガンそのものより、意外と現代のデジタル(という言い回しも古臭いと思いますが)やAIに頼っている社会への皮肉というか、警鐘が出ていたような気がします。
今、私たちが眺めているスマートフォンも然り。
特に主人公の一人でもあるケイディが両親を失くす。という悲劇の真っ只中でも、便利なオモチャが相手。その後の叔母から用意された“ミーガン”もオモチャだった。
それでも“ブルース”を絡めた交流のおかげで、主人公たちにも確かな絆が出来たからこそあの終盤の展開は良かった。
…けど想像ついてしまった。
このハッピーエンドをミーガンは許してくれないでしょうが。