りょうすけ

To Leslie トゥ・レスリーのりょうすけのレビュー・感想・評価

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)
2.0
「To Leslie トゥ・レスリー」

アルコールに溺れ、自堕落な生活から抜け出すことの出来ないシングルマザー、レスリー。宝くじで大金を当てたものの、すっかり使い果たしてしまい、友人や息子からも見放されてしまう。そんな彼女が負った傷と再生の物語。

主演のアンドレア・ライズボローは2023年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされていたが、他のノミネート者に比べてあまり話題には挙がっていなかった印象がある。単館での公開だったため、劇場鑑賞は叶わなかったが、今日までWOWOWオンデマンドにて配信されていたので、滑り込み鑑賞。

カントリー調の曲から始まり、一気に期待したのだが、その後、主人公の自己中心的な行いが、1時間以上も続いたので、結構うんざりしてしまった。彼女が社会に受け入れられてないのは、どう考えても彼女のせいなので、同情の余地がない。

その後の1時間はある程度は良かったが、アルコール依存者がそう簡単にアルコールから抜け出すことは出来ないだろうという気持ちが先行してしまって終始冷めてしまった。

映画にこれを言ってしまうのは野暮かもしれないが、少し話が出来すぎているような気もする。やはり一度落魄れた人間を描いた作品には、周りの支えとかよりもずっと当人が努力している様が十分に描かれていないと説得力に欠けるのだなと思った。

物語自体は満足のいくものではなかったが、アンドレア・ライズボローとアリソン・ジャネイの演技は非常に良かった。
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