ゆっきー

イヴの総てのゆっきーのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
3.5
冒頭、薄幸の美少女として現れるアン・バクスターが本性を現してく過程が怖い。
こういうヤバい人間を出すとき、いきなりヤバさ100%で出すのではなく、だんだん「こいつヤバくね」と観客に悟らせる方がイイに決まってるのだが、そうした際、ヤバさの予兆をちまちま小出しにしていかんといけんわけで。この映画は、それが効いてる。

終演後のステージで、ベティデイヴィスの衣装を肩に当てて客にお辞儀をするマネをするバクスター。見られたことに気付き、まるで悪徳がばれたかのように慌てるのだが、ここら辺から違和感が・・・!

冒頭でジョージ・サンダースのナレーションを機に、回想スタートするのだが、彼の回想であったはずが、同時にベティ・デイヴィスやほかの登場人物のナレーションも入り、回想が共有されていて驚いた。
わざわざ、いったん現代に時制を戻す必要など無いっちゃ無い。無駄だしね。
ゆっきー

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