人の価値、仕事での価値とはなんだろう。
愛されたら高いのか、作品が売れたら高いのか。
竹中直人監督は一人の男を通して、哀しいほどリアルに愛と価値観を描いた。
売れっ子漫画家の斎藤工は連載が終わり何も描けなくなる。背は高いけれど人波に紛れそうな風体で、どんどん虚無になっていく様を苦しくなる程、好演していた。
女優陣も良かった。後輩の玉城ティナ、妻のMEGUMI、風俗嬢の趣里(特に重要人物で好演)、信江勇。アシスタントの山下リオ、少しだけど存在感ある安達祐実。それぞれが深澤(斎藤工)の心を引き出す演技だった。
まだ今日が一般プレミアだったので、詳しくは書かずにいます。明るい大作映画だけが映画ではないと、心にずしんと響かせて帰りました。
