ベルベー

マッチングのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

マッチング(2024年製作の映画)
1.9

このレビューはネタバレを含みます

ドンデン返しをやりたいがためだけのドンデン返しが何発もあるので、整合性とかないしドンデン返しやりたいだけでしょ、と全然納得できないんだがいいや。そんな怒る程の気力も湧かなかった。

予告からしてB級感も若干漂うプログラムピクチャーぶりだったんだが、タイトルにするくらいならちゃんとマッチングアプリというツールに即した話にすれば良いのにね。昔からチャットがあったから今も昔もあんま変わってなくない?って話の流れになったのは違うと思っていて、だって冒頭自分でも言及してたじゃないですか。マッチングアプリの市場規模が凄まじいことについて。チャットや出会い系サイトとは比べ物にならないほど市民権を得てしまったマッチングアプリの功罪についてもっと言及しても良いのでは…とか、真面目な私は考えてしまいますけど。

まあサイコキラー話が出来れば題材はなんでも良かったんだろうね。だからマッチングアプリの話は導入としてしか機能しない。あとは凡百のサスペンス。グロテスク描写も必要性がないし、褒められた映画ではない気がする。「スマホを落としただけなのに」もスマホあんま関係ないし、そんなものかもしれないが。しかしオチがアレだと、「なんで被害者はアプリ婚夫婦だったの?」「なんであの殺し方だったの?」等が疑問のままなんだが…分かんないのが逆に怖くない?というのは逃げだと思います。

ドンデン返しありきの脚本のために、逆に全部予想できてしまうのだがそれを差し引いても佐久間大介の演技は良かったと思う。土屋太鳳演じる主人公は男を見る目がなさすぎてちょっと面白かった。「哀愁しんでれら」でも男を見る目なかったもんね土屋太鳳。金子ノブアキは岡部たかしに雰囲気似てきた気がする。斉藤由貴は目がイッてて怖かった。それにしても言動が支離滅裂なキャラだったが…ってそれは他のキャラにも言えるか。Aimerはこのノリの映画主題歌がちょっと多過ぎるような…。
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