8bit

アルテミシアの8bitのレビュー・感想・評価

アルテミシア(1997年製作の映画)
3.7
芸術表現と恩師との愛によって封建社会に立ち向かってゆく女流画家の半生。

画家としての才能だけでなく、師匠とのロマンスとそれに端を発する裁判に重点が置かれています。
アルテミシアは少々天然っぽくユーモラスに描かれていて魅力的。

禁じられている男性の裸体を描きたくて幼馴染を脱がせたり、売春宿を覗いたりする行動や、男性らしい筋肉の流れに感動しつつ自分にはない男性器ばっかり描いたりしちゃうのがちょっとカワイイ。

人間の肉体はこの世のなかで最も美しいもののひとつ。
純粋に被写体としての魅力を感じるのは当然だと思うので彼女の行動は共感できるしとても微笑ましい。

自分の才能を見出されただけでなく、初めて抱いてくれた男性を運命の相手だと思い込んでしまうのは若さゆえの思考。
それだけに女ったらし男を自分を犠牲にしてまで守ろうとするのは少々痛々しいですね。

実際のアルテミシアの絵はちょっと怖いくらいの迫力があります。
首切ってるやつとか。
8bit

8bit