記録

授業で、とても丁寧。

2024,144本目 5/31 授業

• #すえ@2024

人間の曖昧な視線が生む首尾一貫した物語と一つの意味しかない画面を小津安二郎は嫌ったと語る吉田喜重がこのドキュメンタリーを始める時、小津のパネルと実物のカメラと照明による撮影現場の再現し、映写機との切り返しで『東京物語』を引用する。曖昧な視線と対比される事物の眼という言葉の通り、あくまで映画をそして小津安二郎その人を具体的な存在として吉田喜重は語る。

吉田喜重が病床の小津を見舞った時に言われた「映画はドラマ、アクシデントではない」という言葉をヒントに紡ぐ小津映画論。大変興味深かった。