IMAX先行上映にて鑑賞
『ヴェノム』以降ソニー・ピクチャーズ単独で制作されたマーベル映画を指すSSUの5作目に当たりヴェノムシリーズの最終章となる
本筋は比較的シンプルで見やすい内容となっているが、原作コミックで比較的直近に登場した"ヌル"と呼ばれるヴィランが早くも実写化され、1作だけでの登場にとどまらないという存在なだけに注目を集めていたが、見事に存在感のある脅威として描かれていたと思えた。ヴェノムとエディの物語の"ラストダンス"も、本節として両者の関係性と絆の深さを追求し、最後の戦いに身を投じる様を描き切ったのは良かった
VFXはシンビオートが登場するヴェノムなだけにかなり気合が入っており、動きがかなり奇抜でネバネバとした感触に動く様が表現されていたと思う。通常のアメコミ映画の制作費は2億ドルを超える事が当たり前で最近でも『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』が2億ドル、『ザ・フラッシュ』が2億ドルから3億ドル、『マーベルズ』が2.7億ドルから3億ドル程度に対して『マダム・ウェブ』は1億ドルから1.5億ドル、『クレイヴン・ザ・ハンター』は『マダム・ウェブ』公開時点で1.3億ドルと比較的低コストで制作されており、今作も1.2億ドルに抑えられているのが驚きだったが、それ程の低コストで高クオリティのVFXを生み出せるのはかなり工夫されていると感じた
まだ全国公開前なので核心に触れる事は出来ないが、ヴェノムの最終章に相応しくマーベル映画の未来を創り出す重要な作品だと感じた