クリード 過去の逆襲の雪吹雪のネタバレレビュー・内容・結末

現役を引退し、ジムを経営しながら家族との時間を過ごすアドニスの前に刑期を終えた少年時代の親友デイミアンが現れる。過去の過ちから、デイミアンに引け目を感じるアドニスはプロを目指す彼を自身のジムに招待し居場所とチャンスを与える。アドニスの申し出に感謝するデイミアンだったが、彼には秘めた暗い思惑があった。

このシリーズはアドニス・クリードの物語なので、例えロッキーが出ずとも作品としては何ら問題はなく、師弟の物語は前作で綺麗に完結したと思っている。だからこそ、リスタートとして仄暗い過去を掘り下げる展開は少ししんどかった。最後の一戦を経て、二人に何が残ったのか、持つものと持たざるものの構図は変わらず、アドニスの自己肯定感が上がっただけのようにも映る。これすらも次回作の伏線なら面白いが。

ボクシングシーンに関してはスクリーン映えするものの最後の2人だけ空間はもう少し短くても良かったかも。あのシーン以降、デイミアンがせっかくのダーティスタイルを潜めて普通のボクサーになってしまったので、ややカタルシスが薄れたように感じる。

このシリーズ好きなので、続けるなら観たいけどどうなっていくのかな〜とちょっぴり不安。