深獣九

ピラニア 3Dの深獣九のレビュー・感想・評価

ピラニア 3D(2010年製作の映画)
4.0
最大の見どころは生き地獄!襲われた人たちは皮と肉を食われただけ。だから生きている。下半身が骨になっても生きている。想像を絶する苦しみ。まさに地獄!

どうせB級なんでしょ? とたかをくくっていたがとんでもない。設定やシナリオはしっかりしてるし、ピラニア(ではないのだが)は凶悪な面構えでかっこいい! 厨ニ(オヤジ)心をくすぐる。

パリピが春休み休暇シーズンの湖で狂暴な生き物に襲われるという話。単純だ。だがそれがいい。スプラッターに集中できるからな。

見どころはもちろん、ピラニア(みたいな魚)の群れに襲われるシーン。これがもう容赦ない。何百人といる観光客がズタボロにされるのだ。しかもみんな水着。噛み傷があらわになるので、人体損壊愛好家にはたまらない。魚もさぞ噛みやすかっただろう。彼らにとっては、さながら食べ放題の活き造りだ。楽しんでたなー。

私にとって斬新だったのは、冒頭でもお伝えした通り犠牲者がズタボロでも生きていること。映画ではすぐ意識を失うか即死。でも、ピラニアは体の外側を齧り取るので、すぐには死なない。下半身の肉が削り取られても、しばらくは生きている。助かった方が地獄かも。犠牲者は何百人もいるからその光景は凄まじい。スペクタクルだ。

映像やダイビングギアなどの小道具もしっかりしており、正しくお金を使ってると感じる。湖底の描写も手を抜いていないし、なによりピラニアの造形が古代生物らしく禍々しくていい。おしなべて観る者の邪魔をしない姿勢が好ましい。

殺られ方もなかなか多彩で楽しめる。ピラニアに食われるだけではないのだ。詳細は後述する。

大勢の水着美女は目の保養になるが、マニア向けには美女のゲ○シーンもあり、全方位に向けた監督の気配りがすばらしい。
アメリカ版村西とおる監督も物語に華を添える。米の村西監督も、やはりチ○コはデカかった。味はいまいちのようだが。

そしてラストも潔い。その上でしっかり次回作をにおわせてるところなど、監督はなかなかの手練れとみた。他の作品も観てみたい。

タイトルに騙されてリストの下の方に押しやってるあなた。アマプラの配信は残り4日。急げ!











〈殺られ方のバリエーション〉
・ワイヤーで真っ二つ
・ボートにはさまれて首チョンパ
・スクリューに髪を絡め取られて顔面ズルムケ

〈ピラニアじゃないのよ〉
正体はパイゴセントラス。200万年も前に絶滅したピラニアの祖先。かっこいい! そこにシビれるあこがれるゥ!!!

〈余談〉
ボカシがないところに漢気をみた
『ハイテンション』の監督だった! 面白いはずだわ😍
深獣九

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