"頑固じじいが柔らかくなっていく話"が大好物なので、鑑賞前の期待値が爆上がりしていたが…
さすがはトムハンクス。
期待を裏切らないどころか悠々と超えてきてくれる。助かる～～～～～。
右手には、彼の生真面目な性格と揺るぎない正義感がガッチゴッチに結晶化して出来上がったハンマー。
左手にはルールと正論で組み立てられた盾を持ち、これでもか眉間に皺を寄せぶん殴りまくるオットー。
彼はもちろん町内いちの嫌われ者。
しかし、近くに越してきたどこかほっとけない破天荒な夫婦は彼に化学反応を起こし、運命を変えていく。
次第に明らかになっていく過去と彼の思考に心がぎゅっとなる。
トムハンクスという俳優は本当にいい歳の取り方をしているな。
小言ばかり煩いオットーがどうしようもなく愛おしくてたまらないのは彼の芝居あってのものだと思う。
観賞後、色んな意味で"ハートが大きい"オットーを、愛せない人なんていないと思う。
