007のボンドガールとしてのレア・セドゥがとても苦手だったので彼女の出演作はあまり観てなかったのですが、フランス映画に出てる彼女を観てかなり印象が変わり、今ではとてもすきになりました。
この作品もフランスが舞台。シングルマザーでありながら子育てに仕事に介護にと奔走しながらも"自分"を捨てずに飄々と生きる姿がとても魅力的。いろんなものに押し潰されそうになりながらも手を伸ばした相手は既婚者。それでも、一度つないでしまった手を離すことができなくて、ずるずると関係が続いてしまう。ありのままの"彼女"の姿にますますレア・セドゥのことが好きになる。等身大の女性像にかなり近いと思うのだ。
介護とその先に遠からずある"死"と、恋愛とその先にあるであろう人生の"再生"。ふたつの対比がとても素晴らしく、のめり込むように観ていた。
