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それでも私は生きていくのmitoのレビュー・感想・評価

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)
3.1
2023年63本目。
癖のある作品を連発しているミア・ハンセン=ラブ監督作品。

サンドラは翻訳者として働く傍ら、シングルマザーとして娘を育て、病気で痴呆症のような症状となった父の介護に明け暮れていた。
ある日、帰宅中に古い友人のクレマンと再会、次第に惹かれ合っていく。

クレマンは妻子持ちなので、ガッツリ不倫なのに、まるで純愛のようなテイストなのは流石フランス。
しかも、しっかりケジメつけてサンドラと結ばれるのも中々。

父親は徐々に記憶を失い、自分の知らぬ誰かに変わっていく。
そんな悲しみをクレマンが救ってくれるが、妻子と天秤に掛けて会える頻度は減ってしまう。

ここら辺のサンドラの疲弊っぷりは邦題の方が合っている。
誰しも精神的にキツいイベントが重なることってあるよね、という部分は共感出来る。
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