都部

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャルの都部のレビュー・感想・評価

3.7
MCU世界にも存在していたケヴィン・ベーコンの誘拐という暴力的なユーモアが溢れる切り口から、マンティスとピーターの姉弟関係を初めとしてガーディアンズ組のそれぞれの家族愛に優しく帰結する45分の物語は、ホリデースペシャルとして語られる内容として過不足がない。

地球を訪れる形で結果的にクリスマスを堪能することになるドラックス&マンティス組の可愛気ある人間的魅力に触れながら、超人としての人間離れした能力の脅威性を語るバランス感覚は非常にポップな味わいを生んでいて笑わされる。道義的に到底正しいとはいえない無茶苦茶な道程を経ても尚、最後に清涼感を感じさせるラストに持っていくキャラクターと世界観の強固さがガン監督の作品の強みだなと再認識。
人間的な等身大の愛を語る際に、その人間の歪な点を決して飾らない筆致もやはり好みだ。
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