舞台挨拶つきで鑑賞。
登壇者は、チリのイグナシオ・ルイス監督、ニューヨーク在住の主役イシザキマサタカさん、W主役の西岡徳馬さん。
日本チリ修好120周年記念で製作された初合作映画。
たまたまカンヌのカフェで隣のテーブルになった監督とイシザキさんが仲良くなったところから始まったそうで、そんなことあるんだなぁ。

しかし作品はかなり難解で、私には無理だった。
独特の映像美はあるが、東日本大震災で亡くなって死後の世界をさまよう若者と、息子を失った父親の複雑な心情を描いているらしい。
西岡さんによれば、映画全編で高倉健さんのように極限までセリフが削られているため、観客に委ねられている部分が大きい。
あのロボットをもっと活躍させてほしかったという感想では浅いかな。

舞台挨拶付き鑑賞。
静かに時が流れ、絵画のような映像・・・マジか！
音楽は心地よかった。

舞台挨拶で質問した際、特に西岡徳馬さんに丁寧にお答えいただいたことがうれしかったのと、各サイトにおいて投稿がすごく少なかったので、初めて投稿します。

イシザキマサタカさん、西岡徳馬さん、いずれもシリアスな役や場面を好演、舞台挨拶もステキでした。

ただ、映画自体は事前に公式HPやインタビュー記事を読んでから行ったけど、私には難しく感じました。もしそれがなかったら、会話を極力控え、映像で伝えるような斬新な表現手法とはいえ、もっと難しかったかもしれない。

一緒に観た友人は、ストーリーを追うのではなく絵画を見るようにワンシーンごとに集中し、頭で考えるのではなく、心で感じることで伝わるものがあったというようなことを話していましたので、受け取り方はそれぞれかと思います。

映像やメインテーマのmayoさんのピアノもとても美しかったです。

イシザキマサタカさんを初めて知って、ステキな俳優だと思ったので、次回作もぜひ拝見したいです。

コロナ禍は同時配信の舞台挨拶が多かった中、先ほどまでスクリーンに出ていらした俳優や監督とお会いでき、お話しを伺える舞台挨拶はとても贅沢な時間でした。

池袋での上映が終わり、今週末は愛知2ヶ所、大阪1ヶ所のみの上映でした。

せっかくクラウドファンディングもされて、脚本も何度も練られ、長い年月をかけて製作されたチリと日本の初合作映画。そのチャレンジにエールを送るとともに、やはり多くの人が観ないと、映画の評価や発展、及び今後の両国の友好にもつながりにくいと思ったので、そんな思いも含めて星をつけました。

シネコンで多数上映作品がある中、舞台挨拶つきで上映されたミッドランドスクエアシネマにも感謝の気持ちを伝えたいです。