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愛と哀しみのボレロのCHIOのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
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数年ぶりの2度目の鑑賞。「ヌレエフ、カラヤン、ピアフ、グレン・ミラーがモデルになっていること」、「子ども・孫を同じキャストが演じること」をわかったうえで見たので、初回の誰???はなく、深く楽しめた。 

「人生なんて、数種類だけ。人間は同じことを繰り返す」という予言じみた序章。戦後何年たっても、変わらず戦争も迫害もなくならないなと思いつつ、戦中戦後の壮大な4か国の群像劇が、最後、「ボレロ」に集約され、昇華されていくのが気持ちいい。悲しみをこえて、世代を渡り、作り上げるバレエも音楽も美しい。今年度見た映画で一番好きかも。

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ヌレエフを演じたジョルジュ・ドン。1992年にドン、1993年にヌレエフがエイズで亡くなってる。同時代の人だったのね。
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