父親に勘当された道楽息子が着の身着のまま汽車に乗り込みその汽車からも放り出され無一文だからと小屋に入り込み好き勝手飲み食いしてるところをそこのおっさんに見つかり砂金堀の仕事を手伝わされる羽目になるが案外それが気に入りおっさんをパートナーとして労働に勤しむ様になる。ちょっとしたいざこざがありながら娘も巻き込み朗らかな擬似家族関係が形成されるが、そこに本物の父親から帰って来いとの手紙が来る。家に帰ればまた何一つ不自由の無い生活が始まるのだろうが、彼は自らの足で汽車から飛び降りる。娘と同じ部屋で寝るわけにはいかないからと扉の外で馬から剥ぎ取った毛布を掛けて優しさ。

突然ゴロゴロ転がり落ちるボーゼージ。列車から放り投げられたのが次のカットで分かる。
金持ちのドラ息子が、労働を通じて改心して世話になった親娘を仲直りさせる。ちょっと教訓めいた話。
ラストは自分の足で汽車から飛び降りる。

（安全面のためであろうが）ズルズルと坂から落ちてくるボーゼージでいきなり笑う。勢いよく投げ捨てられるような野蛮さはない分余計に滑稽。