にら

ゴジラ-1.0のにらのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

生きて、抗え。

1945年ー1947年という時代設定
戦争の傷跡が生々しく残っている時代、現代を舞台にしていた【シン・ゴジラ】とは訳が違う新たなゴジラ映画でした。
むしろ、シン・ゴジラのゴジラが異端だったのかもしれません。
1作目の【ゴジラ】は水爆実験によって目覚めさせてしまったゴジラが襲いかかるという戦争のアンチテーゼという側面があったかと思いますが、今作はその初代ゴジラを継承している作品だなと感じました。
今作のゴジラは直接人を咥え投げ捨て、踏み潰すなどとにかくショッキングなほどに絶望と恐怖感のあるゴジラでした。

そして元特攻兵である主人公、敷島の自分だけが生き残ってしまったという苦しみもとても印象深かったです。彼の葛藤とゴジラとの対決を決意し震電に乗り込む姿、とにかく神木隆之介さん演じる敷島から伝わる絶望感が本当に凄まじく、『死』に取り憑かれている彼のその絶望にこちらも引き込まれてしまいそうな程でした。

そこにヒロインの典子と明子、新生丸の乗組員の3人、大戸島で出会った整備兵の橘さんをはじめ、皆の『生きる』という力がゴジラとの決戦へと繋がる熱さ!!最高でした!

2Dで観ましたが、あまりに面白かったので急遽またもう一度観に行く事にしました。
今度は4DXScreenで!あの迫力を感じてきます。
にら

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