はる

ゴジラ-1.0のはるのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5
庵野!!!!!!俺が見たかったゴジラはこれやで!!!!!!になってしまった。「シン・ゴジラ」はよくできた映画だし、すごい観点の映画だとは思うのだけど、あんまり好きじゃなかった私としてはとても満足しました。これですよ、これ。こういうのが私は好き。
今後起こること、登場人物たちの行動背景がちゃんと提示されているのでストレスがなかった。まあ、ちょっと分かりやすすぎるきらいはあるのですが。

山崎貴は少年漫画的な脚本を書く人というイメージがあるのだけど、この映画もそうだった。
それにしても冒頭の、敷島と典子の出会いのシーンは急にリアリティラインが低いというか、しゃべり方とか会話のテンポとか、全体的に漂っているノリが完全に現代人のもので、ちょっと萎えてしまった。もちろんあの年代の全てを忠実に再現してほしいわけじゃないのだけど、なぜかあそこだけ違和感がすごかった。あの後、急に典子が敷島に対してしおらしくなり、敬語を使い始めるせいもあったかもしれない。

TOHOのシネマイレージカード、今は「ゴジラ -1.0」仕様にできるので上映前に「これが特別誂え…」って言うシーンが使われているので、「ははーん、さてはゴジラを倒す特別な船がクライマックスに出てくるんだな?」と思ってたら全く違ってたし、すごい序盤に出てくるセリフだったので笑ってしまった。

あとファンガール的には、機雷撤去船に乗ってるメンツが全員好きだったので大喜びしちゃった。劇場じゃなかったら手ェ叩いて笑っちゃってたね。

女性キャラがあまりにも少なすぎる、という点に言及した意見を見たけど確かにその通りで、びっくりするほどメインキャストは男性で占められている。あの時代にあのストーリーだったらそうならざるを得ないのかもしれないなとは思うけど、このあたりどう解決していくべきなんだろうなあ…。

友情出演なのか、あの大御所俳優の登場にはびっくりした。ゴジラの過去作品に出てたとか、何か特別な起用理由があるのかな?

ゴジラは放射線を放出しているという話があったけど、あの作戦に参加した人たちに被爆の恐れはないのかなというのが少し気になった。意味深なシーンもあったし…。
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