下書きに保存したままにしてしまっていました…
ゴジラが再び日本を襲う。
舞台背景を戦後間もない時代に移し、復興に向けて歩き始めた日本は、一体どうなるのか。
世界中の映画ファンが熱狂し、「kaijyu」の代名詞とも言えるゴジラですが、僕はそれ程愛着がある訳ではなく、1作目とファイナルウォーズ?、シン・ゴジラを見たことがある程度だったんですが、シン・ゴジラはもうどハマりしまして。
あれはゴジラ見たさというより、庵野監督がエヴァテイスト満載で描いたエンタメでしたからね。
今回の「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」は、ゴジラ生誕70周年作品にして、通算30作目という、記念すべき作品なのだそうです。
つい1、2ヶ月前までNHKの朝ドラで見ていた2人が再共演。
撮影は本作の方が早かったらしいです。
万さんと寿恵ちゃんをまた見られるとは。
とにかく大迫力。
ゴジラがスクリーン目一杯に大暴れします。
銀座の街並みを壊滅させるシーンは、一見の価値ありです。
平成版ガメラを見返したくなってしまいました。
一番カッコよかったのは、敷島がゴジラとの最終決戦に臨む際に搭乗する戦闘機、震電ですね。
日本の零戦とはフォルムが違い、主翼がコクピットより後ろについてるんです。
現在の戦闘機に近いのかな。
その映像の凄さは、映画館での時間をたっぷり堪能できました。
だけど、なんだろう、この物足りなさ。
映像を楽しんだには楽しんだんですけど、どうも気持ちが乗り切れなかったんですよね。
監督、脚本、VFXは、山崎貴監督。
全部は見てませんが、「ALWAYS」シリーズは好きでした。
賛否ありますけど、「リターナー」も大好きなんです。
まず言えることは、山崎監督は今の邦画界において、VFXで映画を作ったら、右に出る者はいないだろうな、ということ。
それは「リターナー」観た時に思っていたことで、最初から最後まで既視感満載のSFエンタメだったんだけど😅、それでも日本でこれだけの映像が作れるのか‼️と、顎が外れるくらいにビックリしたのを覚えてます。
そういえば、「SPACE BATTLE SHIP」なんていう、とんでも作品も見てたんだけど(原作ファンでなかったのが幸いだったのか)、あれもやはりお話は抜きにして、映像は凄かった。
あっ、「STAND BY ME ドラえもん」も観てたじゃないか。
これも悔しいけど泣かされた。
何気に山崎監督の作品に触れているんだな。
どれを見ても思ったのは、見ているこちらが気恥ずかしくなるくらいの分かりやすさ。
とにかく、キャラクターが自分の心情をよく喋ります。
もしかしたら、監督はそういう分かりやすい作品を撮りたくて、だからこそ、昭和やそれ以前の話を好んで描くのかも知れない。
VFXを駆使して、未来の話を描くのは、どこか語り尽くされた感があるけれど、その技術で日本の昔の風景を再現するというのは、山崎監督がずっとやりたいことなんですね。
安定した分かりやすさ。
何も考えずに見られる安心感。
僕が感じた物足りなさは、それなのかも知れません。
全作見ていないので、大きいことは言えませんが、でもそれこそが、山崎監督の個性なのではないでしょうか。
追記
フォロワーさんのレビューを拝読しながら知ったのですが、実はラストシーンにとんでもない意味が隠されていたようで‼️
それまで描かれてきた「分かりやすいストーリー」が、ここにきてとんでもない爆弾を持っていたんですね…。
これを知った上でラストを振り返ると背筋が寒くなったし、絶望的な映画だな、と思えてしまいました…。
ちょっと加点させてもらいます。
参りました。