おいなり

ゴジラ-1.0のおいなりのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.1
観てきましたーーー✨
山崎作品のアンチ、そしてゴジラ作品ファンとしては劇場で観なきゃ!でしょう。

圧巻のラスト数十分の死闘!!
ここは思わず立ち上がって拍手👏したいぐらい感動しました。力入ってるなぁと感じる。
テンション上がったよね。


ただやっぱりさ、山崎監督だったんだわ…

以下"やっぱり"苦手だった点。
【①主要キャラクターが全員松岡修造】
芝居が常にクライマックス!
全ての台詞に感情がのってる。
そんな人、松岡修造と藤原竜也、武藤遊戯ぐらいしか見たことがない。
映画全体通してずっと叫んでいる。
だから映画に緩急がない。生活感がない。お芝居がクサい。
もっと熱くなれよーー!!!!
 
【②説明過多で演出下手】
馬鹿に誤解されたくないからわかりやすくしたい気持ちはわかるが、そこまで説明する?ってぐらい説明する。
このキャラはこんな人です。
このキャラの感情は今こうです。
この設定はこうこうこういう理由があって、こうしてます。
クドい。

しかも、その殆どを台詞で言わせるもんだからまぁダサい。
私の脳内では「※吉岡さんは今、監督の指示で舞台背景について解説させられてます。少々お待ち下さい。」というようなテロップが度々流れてた。
自然な形での説明演出がほんと下手クソなんだよ。素人かよ!!

【③台詞が幼い】
登場人物全員が小学校6年生ぐらいのボキャブラリーしかない。
大人たちの会話なのに小学生が会話してるよう。

あと「〇〇を鑑み」じゃねーからな!
「〇〇に鑑み」だから!

【④シーンの繋ぎが雑】
これも毎度のことだけど、何の工夫もなくシーンを繋げてる。
aパートbパートcパートといったように流れが途切れるから、まるでドラマを観ているよう。一応映画なんですがね…

【⑤ご都合展開】
これはまぁ、ご都合があるから悪いという話ではない。
むしろご都合だからこそ、いい味のするシーンもあるのよ。
ただ多すぎる…
それも全く隠さない。
奇跡は少ないからこそ貴重でありがたがれるのよ。奇跡のバーゲンSALEは孫悟空の「ドラゴンボールでもとにもどれる」発言ぐらい萎えるんだわ。

【⑥人間が高度な予知能力者】
私達鑑賞者と違い、この世界の人間はゴジラなんて見たことはない。怪獣なんて想像すらしてないはず。
にも関わらず、登場人物はまるで自分が怪獣映画に出ているのを"知っている"かのように理解が早い。
おまえら絶対映画『ゴジラ』を観たことあるだろうってぐらい。

また、人の話を聞く前や手紙を読む前にすでに中身がわかっていたような芝居もめちゃくちゃ気になる。
鑑賞者が知ってることでも、登場人物は知らないんだから、知らないお芝居をさせるべきだと思うんだけど、そこはどうでもいいんですかね〜監督ぅ。

【⑦新規性がない】
大衆は知らないんだけろうけど、僕は貴方のアンチだから貴方の作品は全部チェックしてるし、ゴジラ作品も全て観てる。
この作品は売れそうな要素をキリハリしただけ…
挑戦がない。
完璧な商業映画。がっかりだよ…


というわけで、中盤まではクソ映画です。
途中ため息がとまらなかったし、めちゃくちゃ帰りたかった…
VFX映像が凄いだけならYouTubeでやれよ。
超低予算映画も学生製作映画も映像じゃないところで勝負してんのよ。


でもねでもね、ここまで酷評しといてスコア3.0以上つけてるって凄くない?
そう。それほどに終盤が良かったのよ。
中盤まではクソだけど、終盤だけは超名作。
だから一応、名作と言ってやるよ。
よかったな山崎!

迫力ある映像体験をしたい人にはオススメの作品です。
ただ映画全体としては薄っぺらい雑なクソ映画です。
そして山崎作品アンチのみんな!
ぜってぇ劇場でみような!!
おいなり

おいなり