このレビューはネタバレを含みます
ずっと神木隆之介くん演じる鍋島にヘイトを溜めてしまう映画。（神木くんのことは好きです）アクションとしてはハラハラするし、派手な爆破？もあるし愛もあるしアクション映画の良いところは概ね入っているんじゃないでしょーか。
私があまり普段アクション観なくて人間模様が複雑な映画とかばかり観てしまうからそっちに気を取られるのだ。
序盤、ゴジラ怖くてとても良い。
ここから神木くんへの「いや、なんでやねん。」が始まる。不時着した島で整備員さんがゴジラにほとんどやられたのに何も出来ず。
導入、戦後の東京。帰ってきたら家は無し。そんななか出会った赤ちゃん連れの女。
赤ちゃん可愛すぎる。
上白石萌音ちゃんかと思ったら浜辺美波だった。朝ドラの2人なのね。良いね。
隣のやさぐれた雰囲気のおばちゃん役、安藤さくらが出た時は彼女が大好きな私歓喜。
この映画でも良い味をだしてくれています。究極のツンデレおばちゃん。最初から最後まで1番好きなキャラだった。
なんやかんやあり、アメリカにまかれた爆弾？を処理する天職（？）を見つける神木隆之介。佐々木蔵之介とコトー先生（吉岡秀隆さん）が出てきた時の安心感と、ここチームになるだろうな、この人たち死なないな感すごい。水島くん（俳優はどなた？）、君だけはちょっと死にそうだぞ。
だんだんお金持ちになって小綺麗になったり良い生活になっていくのは観ていて気持ちがいい。
でも、時々入る神木隆之介くんへのイライラは止まらない（彼が悪いわけじゃない、役が悪い）
アキコにおとうさんと呼ばせなかったり、
よく覚えてないけどその後も出てくる「まだ死なせちゃくれねーか」とか「俺の戦争は終わってない」とか自分に酔っちゃってる感満載のセリフが……独りよがりなのよ！！
そうこうしているうちにチームでゴジラに遭遇。ゴジラでかくなってる。
そしてこの後も劇中何度も思うけど「やったか？！」は言っちゃダメ！！！絶対やってないから！！！！w（何度も突っ込みました。楽しかった。）
このときはなんとか海に帰すことに成功
アキコかわいい大切にしてやってくれ、浜辺美波と早く結婚してくれ等引き続き神木くんへの不満を募らせているうちにゴジラの再来。行き先は銀座。そこには浜辺美波が！「らぁーーーーん！！！！（某子供探偵映画）」と叫びたくなる流れ。
ゴジラが浜辺美波の乗ってる電車にどしんどしんと近づいてきます。
本当こういうシーンで思うことはなんで見上げてるの。逃げて。
あと、ゴジラと同じ方向に逃げる人々に思う。横に逃げろよ。と。
ここからのシーン本当に色々ツッコミどころあって笑ってしまった。
浜辺美波体操選手かと思ったよ。ポテンシャル高。
何故かあの人混みから浜辺美波のもとにたどり着く神木。
そして問題のシーン。
このとき神木隆之介への評価をまだ考えあぐねていた私の中の裁判官が判決を下しました。
「戦犯です！！！！！！！！！！」何お前が守られてんだ愚か者。
あとアキコは？置いてくるのやめて。ゴジラの光線そっちいくかもしれないじゃん。
多分神木隆之介は主人公だし？今までの整備員を見殺しにしたことだって仮に撃ててもゴジラに効かなくて死んでいたと思う。浜辺美波のことだって、神木が助けに行かなかったらその前に踏み潰されていたと思う。「まあしかたなかったさ」という逃げ道が残されてるのは君が主人公だからで、君は多分最後も死なないんだろうね
。
むしゃくしゃした私はこの辺から自分が映画を作り直すとしたらこの中盤で神木隆之介を浜辺美波の代わりに殺して覚醒した女主人公の浜辺が飛行機を操縦してゴジラを倒すという筋書きを勝手に考えて鬱憤を晴らしていた。
そして、この状況からも入れる保険があるんですか？と言いたくなるような学者先生（コトー先生）のスムーズな提案。「民間でゴジラを倒すプロジェクトに参加しないか？（的な。）」コトー先生ってこのセリフ言うために存在してましたよね。
で、ゴジラを倒す作戦会議に集まるみなさん。
説明するコトー先生。なんだかんだ、科学の力でゴジラを倒すっていう流れは私好きよ。
不満も出ますね。お決まりです。でも残った奴らの中で「この作戦必ず死にますか？」「じゃあ戦争よりはいいや」「あはは」みたいな流れがあって少し絆が深まります。
（絶対こいつ、司令官が入れてたサクラだろと意地悪な私は思った。）
そして、鍋島くん。（神木隆之介を連呼すると彼が嫌いになりそうなのでもう役名で呼ぶ）君はまたろくでもないことを考えてさらに私を怒らせたいようだね。
この後に及んでアキコを残して特攻で死ぬという選択肢しか出てこない君に驚きを隠せない。もう救いようがない。
あと整備士の生き残りの呼び寄せ方、あんまりじゃないかい？（彼が他の整備士全滅の時の戦犯だみたいな手紙を何十通もばらまいた）繊細で朴訥で真面目だからこんな考えしかできませーんってタイプかと思ったら意外と狡猾じゃないかい？整備士さんの今後の生活とか評判とか、人間関係とか考えたかい？
そしてゴジラを倒す本番が近付きます。
コトー先生が実行員のみなさんに「1人も死なさない」と良いこと言いながらそのあと、蔵之介と結託して若い水島くんを船に乗せないという選択肢をとり「後の世の中はあいつらにまかせよう」みたいなこと言った時は「嘘やないかい。死ぬ気やん。コトー先生は成功を直向きに信じるみんなの良心の学者でいてくれや」と思った
そして整備士から爆弾（特攻用）の説明を受ける鍋島。
安全装置を外す説明を聞いている時、みんなも「これ嘘で、脱出装置に変えられてるのでは？」と思ったはずだよね！ね？
本番。作戦は科学の力でゴジラを深海に埋めて、また引き上げて圧力で勝つ！って言う感じ。（文系の説明ですみません）
東洋ポンプのみなさんもついてくるのが泣ける。ほんと映画で思うのは赤子と技術者は死なないでくれ。ということ。ゴジラの襲来中もオロオロしてるし。
あと、全然関係ないですけど、日本人って本当真面目で勤勉で、やっぱり戦争むいてないですよね…日本製品の評価が高いように、素晴らしい技術で世界を牽引する商品の開発とかコツコツやっていくのが向いているのですよ、きっと我々。（話逸れました）
作戦の少し前、鍋島は寝ているアキコにお金を置いて出発します。せめて預けていこうね。勝手に置いていって何かあったらどうするの？浜辺美波がいないから私が代わりに鍋島を叱りますね。
そして都合よく、訂正、絶妙なタイミングで届く電報。（もう内容は予想できるけど…そんな、まさか、ねえ？あの爆風で浜辺美波が死んでないなんてこと漫画じゃないんだから…ねえ？）
もう文章めんどくさくなってきた。
そして作戦実行しています！海！船でうまいこと、あの、ゴジラをかこんで、泡で包んで、風船をね、、あのあの…そんなかんじで！！！笑
風船がボフンとゴジラの周りで膨らんだ時手を叩いて笑ってしまった。ごめん。真剣に作戦を実行するみんな。
あと若き水島くんが応援で駆けつけた時、すごく全員ほっとした嬉しい雰囲気になっていたけど「大丈夫？死なない？」とばかり思ってしまった。死ななかった（ネタバレ）
科学の力でも勝利しきれないゴジラに鍋島が飛行機で突っ込みます。
もうこの頃には「おう、早くいけや。やれ、やれ」って思うくらいには私の心は鍋島くんから離れていました。
作戦は成功です。ゴジラは壊れて沈んでゆきます。
案の定、パラシュートで鍋島は脱出。（整備士が仕掛けたのでなく、お前は生きろとあうやりとりあったようです。じゃあ、出る前の震え止まらん、どうやら生きたいようですの流れはなんだったんや…）
みんなで沈みゆくゴジラに敬礼。
なんで？何に敬礼？ゴジラに？鍋島に？
男の人のこういうところわからん…と思ったら横で夫が敬礼していてまじまじと見てしまった。早朝でまわり人いないけど映画館ですよ？一応、弁護すると夫は警察官なのでこういうこと、しちゃうんだと思います、ええ、本当すみません。
（×案の定 ⚪︎幸い）生きていた浜辺美波に再会！！！！！アキコよかったね！
…うん、そうだよね、あのつられた電車にスパイダーマンでないのにぶら下がれるポテンシャルあったら生きてるってことも無くはないよね。
許す、許すよ。
そう、ハッピーエンドです！
でも言わせて、傷少なすぎ！顔綺麗すぎ！！！！笑
最後に
あー面白かった。と率直に思った。
佐々木蔵之介と安藤さくらに結構救われました。良い役。
ゴジラのフォルムはザ！ゴジラという感じでかっこよかったし怖かった。
あと、お決まりの音楽が流れると「おおお！」と思いますね。
起承転結はっきりしていて飽きさせない映画でした。ツッコミどころも多くて見終わった後に友達や家族にあれこれ話して盛り上がれる映画かなと。
鍋島くんに「鍋島ゴラァ」と思ったりイライラさせられっぱなしなのは見方を変えればそれほど真剣に感情移入させられたということで。ほら、エヴァに乗る乗らないのシンジくんに「ちっ…こいつ」と思ってもなんだかんだ応援してしまいますもんね？笑
鍋島のようなキャラクターだからこそみんなの心を動かしたり応援できるのかな。
観て良かった！
