井中カエルand物語るカメ

ゴジラ-1.0の井中カエルand物語るカメのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.5
#ゴジラマイナスワン
めっちゃ遅くなりましたがようやく鑑賞しました
ふむ……これはなかなか不思議な映画ですね

まず映画の”商品”としてとても優れていますね
映像の迫力もあり賛否があった脚本も虚構感はありましたが、感情や物語の流れはとても追いやすいように作られていたので子供から大人まで、さらに言えば映画に興味がある人もない人も多くの人が観て楽しめる娯楽作品です

海外で(特にアメリカで)ヒットしたのも納得で帰還兵のトラウマというのは向こうでは現実感を持った話なので受け入れやすそうだな、と感じました

一方で作品としては……う〜む、難しい😅
山崎貴監督は思想としてはノンポリ(あるいは無意識的に右派っぽい?)と思いますが、本作は潜在的に右派っぽい価値観を全面的に描きながら、それを否定していく、だけれどそこに思想性は感じないという不思議な作りでした

山崎監督って不思議と思想性が強い作品をとると、映像主体でノンポリだからか、その思想がより際立ちながらも脱臭されるという変な特性を持つ印象が、今作で強くなりました

映像面では工夫が多く見られたので、よかったです