井中カエルand物語るカメ

リンダはチキンがたべたい!の井中カエルand物語るカメのレビュー・感想・評価

3.5
#リンダはチキンがたべたい
本日公開のヨーロッパアニメーション映画です
2023年にアヌシーをはじめとして各種映画祭で大評価されてきた、まさに今もっとも注目を集めるヨーロッパアニメーション映画と言っていいでしょう

コメディタッチで日常劇ということもあり、多くの方に受け入れられやすい『面白い』作品ですね

日本でも各種映画祭などで観る機会が多かったのですでに鑑賞済みの方もいるかと思います
ボクは不勉強ながら今回の公開前の試写で鑑賞させていただきましたが、吹き替え版んで観たので評価が難しいです

今作の場合は吹き替えが悪いというわけではなく(むしろとてもよく出てきている)のですが、もともとプレスコ方式で先に音声を収録してから映像を制作しているので、本当の意味で作品のポテンシャルを発揮している部分を見たいのであれば字幕版の方が適している、という話になってしまうかもしれません

ボクの評価としては……結構、難しいですね
というのは「これ、実写じゃねぇ?」と思ってしまいました

今作の監督は実写映画を手がけてきたキアラ・マルタが脚本などを担当し、『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』を制作したセバスチャン・ローデンバックが映像面を担当しています

『手を無くした少女』はまさにアートアニメーションという感じで、塗りが独特なアニメーションなのですが、今作でもそれが用いられていることで、確かに誰が見てもアニメーションです

だけれど、ボクにとっては今作は”実写映画”の味わいと同じであり、アニメーションにする意味が果たしてあるのだろうか? と感じてしまいました

この辺りはきちんと分析したいと思っているので、もう1度今度は字幕版で鑑賞しようと思います