ハリウッド製のゴジラばかり観てきて日本製は全然観てこなかったし、今回も全然興味なかったが、アカデミー賞獲るくらい盛り上がってるから、見とかないとなーてことで観た。
怪獣映画というのは、いわゆるオタクの領域でしかなかったが、この映画はそういう次元を超越していて、原点にある社会的なメッセージが復活しているし、なによりストーリーが良い。しかもヒューマンドラマだ。
おそらく、日本人にとってゴジラは更なる災いでもあるが、繰り返し起こる自然現象のようなものであり、乗り越えなければならない試練であり、共にあるべき存在なのかなと。
戦勝国のアメリカの人にも先の大戦に対する別のアングルを提供しただろう。
オッペンハイマーや将軍なんかがさらに理解を加速させているかもしれない。
それは今なお人類が直面している脅威を共有できていることの表れじゃないかと思う。
制作費をかけてハリボテ映画しか作れなくなったハリウッドには教訓になると思う。
マニアには震電をはじめとする日本軍の兵器のディテールも見逃せないだろう。
細かい日本人の仕事が再び世界に評価されるのは嬉しい。
あと、ゴジラは爬虫類の顔じゃないね。
あれはどう見ても哺乳類だ。
だからファンシーで愛されるんだね。